春学期試験の採点について

マーケティング論 履修者の皆さんへ
 

評価に疑問のある人は、まず下の注意事項を読んで下さい。その上で
どうしても納得できない場合、事務室への問い合わせを行って下さい。
 

ダメもとの問いあわせは、お互いに時間のムダです。


内野の試験は知識を問う設問ではない、という事を理解して下さい。
出席を一切とらず、持ち込みを全て可にするのは、そのためです。
 

解答に70分丸々かかるとは思いませんが、楽勝科目とは思いません
 

設問の意味を理解せず、求めていない内容を記述している残念な解答
が多かった印象です。問題を公開(しかも選択できる)している意味を理解できないのでは、
単位の取れる可能性は極めて低い、と言わざるを得ません。

つまり、単純にマーケティングや流通の教科書、関連サイトの内容を引き写しただけでは、
評価はできません。元ネタが同一と思われる「カブり」答案は、自分の考えとはとても
考えられません。評価は極めて低くなります。
 
 

要求しているのは設問を理解する事と、自分の考えの組み立てです。教科書を指定しないのは、
誰かの考えに思考を固定する事の無意味さを信じているからです。他人の考え方に追従する
事は否定しますし、サイトからひねりもなく書き写したり、論理性がなく、中学生が思いつきで
書けるような内容や、問題に全く答えていないような内容には点数のつけようがありません。

箇条書きに等しく、論じてない答案も同様です。
 

論理的分析とオリジナルな意見が、評価の対象になります。
 

と予め断っているはずです。出席は求めていませんが、授業に一度も
出ない場合、こうした趣旨を理解できていない場合が多いと思います。
 

同様に、あれほど注意したにも関わらず、鉛筆書きを強行した答案は、
授業も聞かず、単位取得の意思がない、と判断して全て F 評価としました。
 



 

用紙の表面は埋めましたか? 設問は、余白が何行も残るような、内容の薄い解答を求めるものでは
ありません。ペン書きの指定も、授業中に注意したはずです。
 
 
 

設問は、以下の3つです。
 

1. 製品ブランド戦略において、ある市場で確立したブランドのエクィティが通用する可能性のある
別の市場を指摘し、効果的な製品戦略を提言しなさい。
 

2. パソコン画面からスマホ画面の利用に急速に移行しつつあるネット通販が拡大する市場環境下で、
特にシニア層の消費を取り込むために既存の流通業がなしうる方策を論じなさい。
 

3. <同志社ブランド>を活用し、在学生・卒業生に対して新たな<市場>を創りだす事が出来るか、論じなさい。
 



(1) に関しては、ブランド・エクィティの説明を蕩々と書いても、解答にはなりません。逆にエクイティを食い潰すような単純な発想、
たとえばファッションブランドのカフェやホテルといった解答があまりにも多すぎました。タニタがダイエット用の
菓子を発売するのは当たり前、でもホテルの運営を企図するならエクイティの活用になるかもしれません。
設問は、あくまでエクィティを利用して他の市場を創造してゆく試みを求めています。
既存市場の延長線上にある市場に当たり前に進出するのでは、エクィティの意味を理解しているとは判断できません。
理想的には、従来戦略の範疇ではおよそ掘り起こせない新たな可能性を問うているのですが、だからといって
あまりにニッチな市場を語られても困ります。エクィティの掛け合わせによって活性化しうる従来の市場、
単なるコラボではなくエクィティの補完として捉えられる新たな可能性を語った答案は、高評価です。

(2) に関して、設問の趣旨はPCはおろかスマホに移行する大勢の下、ネットを活用する消費のメインストリームから
外れかねない、情報を軸とした変化に乗りにくい、ある意味の情報弱者としてのシニア層に対して流通業が
どのように対応していけるかの分析と発想を求めています。流通業の現状をだらだらと書いても、評価は出来ません。
消費者、想定するシニア層が何故、何処で買い物をするのか、補給としての消費なのか、それとも楽しみとしての買い物なのか、
楽しさが優先なのか、利便性が優先なのか、といった様々の側面から消費を検討し、情報を軸とした消費に対応できていない
既存の流通業に対する展開を提言して欲しいのです。それは、無目的に欧米型流通の追従に力を尽くしてきた
効率型・大規模化の流通を志向したメインストリームに対して、ニッチへの特化を志向する新たな視点を求める事かもしれません。
 

(3) に関していえば、あまりに単純な解答が多かった印象です。例えば スタバ×同志社 という思いつき、実現性があるのでしょうか?
一般の市場ではなく、同志社ファミリーという枠組みで何が出来るのかを考えた時、必要なのは同志社のエクィティへの理解でしょう。
ライバルを設定するのは悪い発想ではありませんが、同志社という自分たちの価値をどのように社会に理解させるのか、
それにいかにコミットしていけるのか、といったムーブメントを起こす仕掛けの提言が重要になります。「良心」という「売り」に言及した
人も多かったのですが、良心の内容を外に向けて説明出来るように具体化できた人は少なかったのは残念です。
 



 

(1)(2)(3)に共通する事項ですが、「顧客ベネフィット」という意味不明の語(ユーティリティの事なのでしょうか?)を用いた人、
授業の内容を全く理解せずにどこかの表現をパクったのでしょうね。ニーズのない思いつきを並べた答案と同様、
内容の薄い、考えていない解答が殆どでした。当然、評価は低くなります
 

「筆者は考える」という普通は使わない表現を使った人の多くは、考えてない内容でした。。 
 
 



 
 

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